理事長 福田周一


ご挨拶

建設業の基本的部分を担う砕石業は、社会の設備投資の基本部品を供給
している業種であると言えます。
 従って、その必要性は皆さんもよく認知している所であろうと思いますが、
近年の建設業の凋落は目をおおうばかりであります。

しかし、この日本において建設業は決して馬鹿には出来ません。

奈良にあるらしいのですが、金剛建設という会社は社歴が1400年を数え
日本では一番古い会社らしいのです。

今から1400年前というと大化の改新前後に創業したという会社になります
から世界で一番古いかもしれません。

それに比べるとアメリカという国は建国200年という事でお祭りしたのが昨
日か一昨日のようだったと思いますから、そのアメリカのクライスラーやフォ
ードは如何にはかないかよく分かります。

彼らは自由競争原理だとか選択の自由だとかでグローバルスタンダードを
打ち出して市場の拡大をねらい、さらなる利益の獲得を目指した訳ですがど
うも成功しているようには思われません。

クリントン大統領の時はトヨタだの三菱などは欠陥車を売ったという訳でクレ
ームだの裁判だので忙しかったと聞きます。

平家物語に諸行無常、盛者必衰の理はこの世の常とあります。

アメリカに平家物語の無かった事が気の毒に思われます。

自由競争という真理は右肩上がりの場合の真理であって、右肩下がりの世
相である今は別の真理の適用が考えられなければいけない時ではないか
と考えますが如何でしょう。

若者に対して業界からのメッセージ

 砕石業と言うものはあまり知られている業種ではありません。 比較的新しい業種であることと、製品そのものがコンクリートの中やアスファルトの中に埋まってしまっていると言うことに原因があるのかもしれません。
 土木建築の関連企業であって派手さやかっこよさとは無縁であることにも原因があるでしょう。 けれども一歩中にはいるとそのスケールの大きさに驚くことと思います。 実際に原石山を何十町歩と買い、道を作って原石採取場を作るとこから始まって最終的には砂利、砂まで作ってしまうわけですからわかりやすいと同時に壮大な仕事でもあるわけです。
 そこに重機械、重ダンプ、電気、環境対策、プラントレイアウトなどが係わってきます。これは機械の性能とか工場の運営とかの問題となってくるのでしょうがもっと本当のことを言えば人間の思想の問題であるのです。 ものにはすべてそれを作った人間の思想が反映しています。
 砕石業は山を買うところからのスタートと書きましたがつまりは"0"からのスタートであって思想が反映しやすい業種なのです。 そこが砕石業の大きな魅力であります。
 たとえばコンピュータを作る会社の場合ICから始まってモニターのCRTやそれらを組み込むプラスチックの材質、デザインまで一貫して製作する人がいるとは思えません。 他人の思想で作られた部品を集めて自分の思想で組み立てるのが関の山でしょうが砕石の場合は単純なこともあってすべてと言っていいほど自分の思想で製品を作ることが出来ます。
 そういった意味で是非とも一度砕石業を見直してみて下さい。